<   2007年 12月 ( 6 )   > この月の画像一覧

 

3月の中頃 のいつだったかの爆音ナイト

クラブルーツのDJブースに立っている。
いつもの曲をいつもどおりかける。

マイクを持って叫んだ。
 「バーボンハウスは若い力を求めてるぜ!行き場のない野郎は俺んとこ来い!国が俺に金を貸してくれるってよ!」
 「何も心配するな!全て俺に任せておけ!それが一番の近道だ!」


あー最高に気分がいい。
文章では見飽きてたけど初めて人前で口にしたよ。
まいったなー酒の席の話は守んなきゃね。
飲み屋の男だもの。
[PR]

  by kouenji-bourbon | 2007-12-21 18:57

3月6日 火曜日 マジが通じた。

昼過ぎに店に行った。
でかい封筒が届いていた。

島田 功殿







融資の決定が決まった。
美容師さんに電話した。
「マジでか!3日で結果がおりるなんて聞いたことないぞ!満額か!すごいぞ!とにかくおめでとう!」
感動した。この商売をやっていて初めて世間に認められた。
店で一人で銀杏ボーイズを聞いた。
2年前、お客なんて誰もいないバーボンハウスによく来ていてくれた人が教えてくれたバンドだった。
その人は物書きでバンドをやっていた。
その人のライブに呼ばれて行った。その時銀杏ボーイズも出ていた。
そのあとその人が飲みに来てくれた時にあえてブシツケに質問した。
 「なんでライブでパンツイッチョになったり、チンチン出したりするんですか?」なんとなく判っていたけど言葉が欲しかった。それぐらいその頃の俺は悩んでいた。
「バーボンさんなにを言っているんですか!僕が相手にしているのは10代20代の若い子達なんですよ。彼らは純粋だからウソは通じないんですよ。マジにならなきゃ何も通じないんですよ!バーボンさんがマジだから僕は飲みに来ているんですよ。」
その頃ウチではその人が持ってきた発売前の銀杏ボーイズがかかっていた。
正直、30過ぎの俺、その頃は聞くのがつらかった。うまく生きる方法なんかない!と言い切られているようだった。
今日はどれも沁みる。店がなければ酒を飲みたいぐらいだ。

そのあと「クローズ」と「ワースト」を読んだ。
店を出したばっかりの頃、よく来てくれていつも俺に説教していた同い年の彫り師の男が読めというから読んだ本だ。
「バーボン、カッコいいってこういうことだぞ!」
正直、30過ぎの俺、読んでてつらかった。これからなにを影響されればいいんだと思った。
そのあとソイツは「花の敬二」を持ってきた。
勘弁してくれと思った。
「バーボン!つまりこいうことだ!」
 「いい加減にしてくれ!」
ソイツと話したことは書ききれない。
ソイツは有名になって、住んでいる町では皆が挨拶するぐらいの男に成った。
今思えばソイツが言っていた事はどれも正しかった。その当時は一緒にいるのも辛かった。


バンドマンも彫り師も今はこの町にいない。
彼らが残してくれた事を今俺がこの町で実践している。二人とも相変わらず精力的に活躍している。

思い出せば色んな人に影響を受けてきた。気づかされてきた。あげるとキリがない。ほとんどがお客として俺の酒を飲んでくれた人だ。
俺はそういう人を天使と呼んでいる。
 
店を開けて。
閉めて。
酒を飲んでねた。マジは通じる。きっとそういうことだ。
[PR]

  by kouenji-bourbon | 2007-12-20 17:22

3月5日 月曜日

店を開ける前に国金に電話して。答えられなかった質問に答えた。
 
そんな事は存じてますよ。そんな感じの答えが返ってきた。

店の準備をした。
店を開けた。
店を閉めた。なんとなく。

全て出し切った。これ以上は何もない。ただ最後に出したのはウサギのフン程度だった。
相手のそんだけって態度に表れてた。
そんだけです。出し切りました。
[PR]

  by kouenji-bourbon | 2007-12-12 15:25

3月4日 日曜日

馬橋公園に野球の練習に行った。
何年も毎週欠かしたことのない日曜日の使い方だ。
というかそれ以外の休みの日の過ごし方がわからない。
というか草野球の練習があるからバーボンハウスは日曜日が休みだ。
最近みんなの集まりが悪い。昔は10人以上で練習していたけど今は多くて4、5人だ。
いつまでも同じじゃいられない。

一服しながら公園を眺めているとよく見かける光景がある。
一人でボールとグローブを持ってボーっと突っ立てる子供。
自分が投げたフライを捕ったり。壁に全力投球したりする。そしてまたボーっと突っ立てる。
毎週のようによく見る光景だ。
同じ奴だったり、違う奴だったり。しばらくして、いなくなったと思うとまた別の奴が同じ事をしてる。
彼らは友達が来るのを待っている。「ボールもある。グローブもある。今日はバットも持ってきた。楽しいから野球やろう。」
暇な日に誰もいない店内でよく彼らのことを思い出す。
俺の仕事もボールとグローブを持って一人で公園に突っ立てる子供みたいだな。
 「お酒がたくさんあるよ。カレーも作ったんだ。最近はタコスも作れるようになったんだよ。美味しいから食べに来てよ。」
俺も誰かが来るのをいつも待ってる。
たまに何かのきっかけで彼らと話す事がある。今日はその日で軽くキャッチボールをした。かなり嬉しそうにしてくれた。ここは彼の店だ。
そんな時は必ず言っている事がある。
「俺は甲子園に出た事があるんだ(ウソ)。バーボンハウスは知ってるか。ここの近くだ。大きくなったら飲みに来い。」

ドント トラスト オーバー サーティーだぜ。
[PR]

  by kouenji-bourbon | 2007-12-12 15:04

3月3日 

ひな祭り。

男の酒場バーボンハウスは暇でした。
[PR]

  by kouenji-bourbon | 2007-12-10 21:56

3月2日 国金 面談日

国民金融公庫の建物に入って受付を済ませた。
少し長椅子で待たされた。
座るのに躊躇した。だから立って待っていた。
ほぼ時間通りに案内の人が来た。
若くて可愛い女の人だった。俺が市場で働いて頃はやってたELTの持田マキみたいなコだった。クールだった。
ガラスのついたてがあるだけの面談室だった。
椅子に座るか躊躇して立っていると「お座り下さい。」といわれた。
反対側の椅子にそのコが座った。俺も座った。
どおやらこのコが俺の面接をするんだと言う事にその時気が付いた。
童貞をなくした時のことを思い出した。高校生の時、千葉の栄町のトルコで部屋まで案内してくれるだけと思っていたオカーさんとSEXするとは部屋に入ってから、その人が服を脱ぐまで想像も出来なかった。
今回は若くてキレーでラッキーだな。俺バカ。
面接でそのコは用意していた自分の書類を広げ始めた。全て俺が提出した書類だ。
 「すみません、これ追加の経歴書です。」さっきコピーをとった奴だ。それは隅に置かれた。そして最後までその位置から動く事はなかった。
そのコは俺が以前提出した書類を最初から読み出した。どおやら聞きたいことはこの書類に虚偽があるかどうかだのチェックだった。
俺が聞かれることはどうでもいいことばかりだった。
「~は間違いないですね?」
 「ハイ!書いてあるとおりです。」 
10分経っても20分経っても30分経っても40分経ってもそれが続いた。
その時俺は気づいてしまった。このコは断り要員だ。断るためにいる面接官だ。若すぎる。
俺は特に話す隙もなくどうでもいい質問に答えていた。
俺の気持ちはどんどん冷めていった。落ち込んでいった。何度も試みたが流れは断ち切れなかった。
そのコはなんでも調べていた。ウチのホームページをほとんどプリントアウトしていた。
メニュー。お知らせ。掲示板。日記。
書類が終わると今度はそっちのチェックになった。
45分経った。50分経った。1時間の面接時間で。俺は怒っていた。
胸にこみ上げる熱いものを抑えるのに必死だった。
「どおして、そこまでして店を拡張しようと思うのですか?」はじめてきた質問だった。
俺は怒っていた。
 「自分は4年前高円寺で店を出しました。町柄なのか夢をもった若いもんがたくさんウチに飲みに来てくれました。どうしようもなく孤独な奴、どうしようもなくどうしようもない奴。最初はみんなツパッテて生意気でどうしようもない奴です。俺が心を開くと生意気也にも心を通わす事が出来ました。でもこの時期になるとみんな田舎に帰っていきます。生意気でどうしようもない奴だったけど、帰る頃になると苦労しているせいか、みんないい奴になってます。人の気持ちのわかるいい人間に。」
 「この時期になると俺のところには田舎に帰ると挨拶に来るコ達がいます。今年になって4人います。すがすがしい顔をしたコばかりではないです。みんな口では田舎に帰ってからの夢を語るが本心ではないのが俺には判ります。だから俺は察していつもこう言ってます。”バーボンハウスは若い力を必要としてる。田舎がイヤになったらいつでも戻って来いや。その頃には俺も少しはマシになっているから。”いつもそんなことを言ってます。そう言うと喜んでもらえるからです。」
 「俺はただ自分が酒の席で言い続けた事を実現したいだけなんです。生意気だった奴も帰る頃にはトコトン苦労した分イイ奴になっているんです。俺はソイツらと仕事がしたいんです。」
俺は必死だった。面接時間は5分過ぎていた。面接のコが涙ぐんでいた。俺から目をそらした。
ヤバイと思って話をやめた。面接官が泣くなんて、やっぱりこのコは断り要員だ。
俺の気持ちは急速に冷めていった。

「私どもは金融機関なので審査のうえ融資が出来るかどうかを判断します。もしこの事業計画がうまくいかなくて失敗になったとき島田さんはどのようにしてお金をお返しになるつもりですか?」声が上ずっていた。
その時のために保証人つけろって言ったんだろう!
ダメだ絶対にNGワードだ。ぐうの音も出なかった。
「島田さんは自己資金ゼロです。今まで貯金できなかったんですか?」言いずらそうだ。
 「ど素人で始めました。自分が成長する事を望めば望むほどお金は出て行きました。財産は自分の成長です。もっと成長したくてここに来ました。」言っててつらかった。
「もう少しお金を貯めてから、お越しになってはいかがですか?年々売り上げは上がっているようですし。」 つらそうだ。
 「もっと成長したくて、言った事を実現したくてここに来てます。ここに来るまでが大変でした。どうなんですか?」
「現時点では難しいとしかお答えできません、、、、これから審査に廻します詳しい結果はそのあとという事で。」
 「審査に時間をかけるのは止めててください。俺はなにがなんでも、、、なんとしてでも絶対に絶対にやります。待たされた挙げ句ダメだったってのは勘弁してください。ダメならダメではやく連絡を下さい。俺はやりますので。その邪魔はしないで下さい。」けんか腰だった。

喫茶店に行った。
美容師さんが来た。
事のいきさつを話すとこう答えた。
「五分五分!」
 「結果はゼロかイチだよ。ダメかも知れないけど心は通った。」
「若い娘が面接官なんてはじめて聞いたよ。」
 「最初は嬉しかったけどね。」

店に戻った。開ける準備をした。
ぐうの音も出なかった質問を思い出していた。
「失敗した時どうやって返すのですか?」その方法を思い付いたので電話した。

 「面接官の~さんお願いします。」
「~は今外出中です。電話があったことは伝えておきます。」
 
だった。

あきらめて店を開ける準備をした。
[PR]

  by kouenji-bourbon | 2007-12-06 07:39

SEM SKIN - DESIGN by SEM EXE